「最高の景色でユニホームを脱ぐことができたら…」“Mr.ドラフラ” 朝山正悟 今季限りで引退へ 決起集会に約400人

シーズン開幕に向け、広島ドラゴンフライズは27日夜、決起集会を開催しました。その席で 朝山正悟 キャプテンが、今季限りでの引退を表明しました。

広島市内のホテルで開かれた広島ドラゴンフライズの決起集会には、スポンサーや協賛社ら400人以上が参加。最初にチームの稲吉オーナーがあいさつしました。

広島ドラゴンフライズ 稲吉正樹 オーナー
「朝山がクラブ9年目ということなので、ことしは9敗宣言。9敗までは許容して、そのうえで優勝したいなと思っております」

その後、アジア大会に参加している寺嶋を除く12人の選手が壇上であいさつしました。

そして、最後に朝山キャプテンが口を開きました。

広島ドラゴンフライズ 朝山正悟 キャプテン
「わたしは今シーズンをもって引退させていただくことを決断させていただきました」

突然の発表に会場内はどよめき、動揺が広がりました。

ブースター(ファン)たち
「最近、ドラゴンフライズを見始めて、朝山さんをけっこう注目していたので、すごく残念です」
「さっき泣いてしまいました。人間としてもプレイヤーとしても大好きなので、最後までがんばっていただければ」
「プレイの部分以外でも求められているところが多いと思うので、そこの責任を果たしていただいて、チームを優勝に導いてほしいなと」

その後、朝山選手ら全員が客席を回り、写真撮影などに笑顔で応じていました。

広島ドラゴンフライズ 山崎稜 選手
「今までぼくが在籍していたクラブに比べて、一段階上といいますか、企業さん、スポンサーの方々から支援していただいているなと感じました」

エバンス ゲームキャプテン
「練習中も試合中もしっかりエナジーをコート上に注入することが、わたしの役割です。選手たちに自信を持ってプレイしてほしいし、それをサポートしていきたい。結果はその後でついてくるはず」

そして、28日、あらためて朝山キャプテンが引退表明会見を開きました。

広島ドラゴンフライズ 朝山正悟 キャプテン
「自分自身がやらせていただいた広島という地にブースターやサポーター、スポンサーのみなさんに対して自分自身の最後の姿を見ていただきたい。まずは今シーズン、しっかりやり切って、最高の景色で笑顔で終われるように締めくくれたらいいなと思っています」

20年間の現役生活で6チームを渡り歩き、2015年に広島に移籍してからことしで9シーズン目。ユニフォームを脱ぐ決断は9月のはじめでした。

朝山正悟 キャプテン
「プロ選手としてコートに立つ以上はパフォーマンスがしっかりしていなければいけないなと。ぼくみたいなベテランがコートに立つってことは、若手を凌駕をするぐらいのパフォーマンスがないと、コートに立つという意味では難しいっていうのが、ぼく自身の感覚です。心と体が一緒になっていないと長くは続けられない中で、最後は心の方が先に自分自身のけじめをつけた要因です」

最後のシーズンをキャプテンとしてチームを引っ張る覚悟の朝山。今のチーム状況については…

朝山正悟 キャプテン
「かなりチームとしてはいい試合ができるんじゃないかという手応えはあります。チーム一丸となって最高の景色を見られるように、日本一になってユニホームを脱ぐことができたら、こんな幸せなことはない」

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