工具などを盗む侵入盗を繰り返したとして、建造物侵入と窃盗の罪に問われた滋賀県立淡海学園の元職員の被告（36）＝懲戒免職＝の判決公判が28日、大津地裁であり、谷口真紀裁判官は懲役2年6月、執行猶予3年（求刑懲役2年6月）を言い渡した。
判決によると、今年1～4月、滋賀県湖南市と三重県伊賀市の倉庫や物置5カ所に侵入するなどし、工具やアウトドア用品など計136点（計73万7700円相当）を盗んだ。
子ども家庭相談センター（児童相談所）に在勤中、児童虐待への対応が急増するなどしてストレスがあったとする弁護側主張について、谷口裁判官は「心身ともに負担の大きなものであったことは理解できるが、的確な対処法が取り得ない状況ではなかった」と指摘した。一方、被害が弁償されていることや再犯防止策が整っていることから執行猶予とした。
