必要のない屋根瓦の修繕工事を行い現金をだまし取ったとして、詐欺などの疑いで逮捕された男7人が、9月28日朝、送検されました。被害者が明かしたその犯行の実態とは…
詐欺などの疑いで逮捕され、28日朝、送検されたのは神奈川・小田原市の自称・建築業の男（29）、神奈川・小田原市の屋根瓦修繕業の男（28）と20代から30代の男 計7人です。警察によりますと7人は、2023年4月下旬、静岡・富士宮市内に住む70代の女性の家を訪れ、必要のない屋根瓦の修繕工事をして、現金 約64万円をだまし取った疑いがもたれています。
逮捕された7人は、神奈川・小田原市を拠点に「グッドライフホーム」という業者を名乗り、1軒あたり50～280万円で、必要のない工事を繰り返していたとみられています。屋根瓦修繕業の男（28）と自称・建築業の男（29）が犯行を主導したとみられ、主に高齢者をターゲットに訪問営業していたとみられています。
取材にあたった宮下記者です。詐欺などの疑いで男７人が逮捕された“屋根の修理詐欺”。一体どんな犯行だったとみられていますか？
（宮下 楽 記者）
被害にあった70代の女性から犯行の手口を聞くことができました。
事件の発端は、女性の自宅を20代ぐらいの男が一人で訪ねてきて「瓦の状態が悪いので修理した方がいい」と勧められたといいます。この日、女性は契約をしませんでしたが、その2週間後、男は別の2人の男とともに再び女性の自宅を訪ねてきたといいます。3人の男から修理するようしつこく勧められ、女性は契約してしまったということです。その修繕費用は、約64万円でした。
このような被害は、静岡県内で他にも報告があるのでしょうか？
（宮下 楽 記者）
はい、実は同じような被害相談が県などに約20件寄せられています。県からの連絡で、警察が関係先に家宅捜索を行ったところ、これまでに100件以上の被害が確認されました。今回の高齢女性の件も、警察が女性に連絡して被害に気付いたということです。被害女性は「修理工事はずさんで、信用してしまったことを後悔している。人の弱みにつけ込む行為が許せない」と話していました。
私たちが気を付ける点はありますか？
（宮下 楽 記者）
県は対策として、その場ですぐに契約するのではなく、複数の業者に見積もりをしてほしいと呼び掛けています。
