3年連続の好発進でも…清水大成が払しょくしたい三好の思い出

この大会で3年連続の好発進だが胸中は…(撮影/大澤進二)

◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 初日(28日)◇三好CC西コース (愛知)◇7300yd(パー71)◇曇り(観衆2283人)

4連続を含む5バーディを先行して折り返した後半1番、清水大成は50㎝ほどのバーディパットを外した。「でも、それもあって次のホールが獲れたので」。引きずることなく2番(パー5)から2連続バーディを奪い、8番(パー3)では10mを沈めて8個目。蝉川泰果がこの日「61」を出して更新するまでのコース記録に並ぶ8アンダー「63」で2位につけた。

開幕前、オフから師事する内藤雄士コーチにチェックしてもらい、「いいアドレスをしていれば、いいスイングになるというシンプルな考え。いいアドレスだけを意識した」。今季通算では部門別100位の48.03%にとどまるフェアウェイキープ率でフィールド2位の71.429%(10/14)をマーク。「あんまりストレスを抱えることなくできた」とうなずく。

いいスイングは、いいアドレスから(撮影/大澤進二)

初出場の2年前は4位タイ、昨年は7位タイといずれも好発進を決めながら、ここ三好CCとの相性を聞かれると「最終日にやらかした記憶しかなくて、あんまりいい思い出がない…」と苦笑いが漏れる。昨年最終日は「82」をたたいて失速。1Wショットが大暴れしてホールアウトしてみると、フェースが割れてしまっていた年もあった。

「今年はそうならないように」と誓う週末のリベンジは、初日に感じた確かな手応えともリンクする。「去年、一昨年よりもショットに対する信頼が断然ある。去年はボギーを打ったり、曲げたりすると、次にどう打てばいいか分からなくなるくらい、ショットで迷っていたので。やるべきことがしっかり(自分の中に)あるのが違うのかな」。頼れる存在がいる今季こそ、待望の初タイトルをつかみたい。(愛知県みよし市/亀山泰宏)

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