【香港】7~9月の輸出指数40.5、全業種で悪化[経済]

香港貿易発展局(HKTDC)が27日発表した第3四半期(7~9月)の香港輸出指数は40.5だった。前四半期を7.3ポイント下回った。指数を構成する6業種は全て悪化した。

貿易発展局は輸出企業500社を対象に四半期ごとに景況感を調査し、輸出指数として算出している。指数が50を上回れば「楽観」、下回れば「悲観」を示す。

6業種は全て悲観圏だった。輸出指数が最も悪化したのは「時計」(32.9)。前四半期を15.9ポイント下回り、輸出指数も業種別で最低水準だった。この他に下げ幅が2桁となったのは「玩具」(13.2ポイント下落の42.2)、「宝飾品」(11.0ポイント下落の36.1)、「機械」(10.9ポイント下落の39.4)の3業種だった。

市場別の内訳は欧州連合(EU)向けが14.2ポイント下落の37.2、米国が14.7ポイント下落の36.4、東南アジア諸国連合(ASEAN)が9.7ポイント下落の41.6。日本向け(39.1)は9.3ポイント、中国本土向け(38.6)は9.7ポイントそれぞれ下がった。今回から調査対象に加わった台湾向けは37.7、インド向けは32.6だった。

調査では今後3カ月の課題について尋ねたところ、全体の48.6%が「海外経済が減速または景気後退するリスク」と回答し、回答比率は最大となった。同比率は前四半期に比べ17.5ポイント縮小。「地政学的な緊張の高まり」との回答は17.9%で比率第2位だった。「本土経済の回復の恩恵が想定よりも小さい」との回答は第3位。5.6ポイント拡大して16.5%となった。

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