「毎回登場、誇らしい」 片町・金港堂が製作 「らんまん」登場人物のシャツ

金港堂で製作したものと同タイプのシャツを手に、最終回を心待ちにする宮谷さん=片町2丁目

  ●29日ドラマ最終回

 NHK連続テレビ小説「らんまん」で登場人物が着るシャツは、金沢市片町2丁目のオーダーシャツ専門店「金港堂」の宮谷隆之社長(61)が手掛けた。シャツは現在では使われる機会の少ない、襟を着脱できるタイプで、29日の最終回を前に、宮谷さんは「毎回のように登場し、誇らしかった」と感慨を深めている。

 宮谷さんによると、同店で製作したシャツは主人公の万太郎を演じた神木隆之介さんや万太郎が出入りする植物学教室の田邊教授役の要潤さんらが着用した。同店のシャツは袖のボタンを通す穴が横に開いている特徴があり、一目で分かったという。

 同店は2014年放送の「花子とアン」以来、大河ドラマ「青天を衝け」など明治以降を舞台とした作品の登場人物のシャツをたびたび作っている。宮谷さんは「万太郎が植物採取で山野を駆けるシーンではシャツがどうなるのかハラハラしたのもいい思い出だ」と語った。

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