アトレティコがオサスナとの10人対10人の接戦制し2連勝! グリーズマン連発にリケルメがトップ初ゴール【ラ・リーガ】

[写真:Getty Images]

ラ・リーガ第7節、オサスナvsアトレティコ・マドリーが28日にエル・サダールで行われ、アウェイのアトレティコが0-2で勝利した。

前節、宿敵レアル・マドリーとのダービーで3-1の会心の勝利を収めた5位のアトレティコは、11位のオサスナとのアウェイゲームで連勝を狙った。シメオネ監督はダービーからサビッチに代えてヴィツェルを起用した以外、同じスタメンを継続した。

立ち上がりからボールを握って押し込むアトレティコ。サイドを起点にボックス内へしっかりと人数を送り込む、厚みのある仕掛けを続けていく。

開始早々の先制点とはならずも、良いリズムで試合を進めるアウェイチームは20分に好調の2トップが仕事を果たす。相手陣内左サイドのリーノが右足の鋭いクロスをゴール前のスペースに落とすと、これにモラタが飛び込む。右足アウトで叩く形のシュートはGKアイトールの好守に阻まれるが、こぼれに反応したグリーズマンが確度のないところからピッチへ叩きつける左足のシュート。これがGKの肩口を抜き、2試合連続ゴールとなった。

先制に成功したアトレティコは、ややテンポを落としながらゲームをコントロール。前に出てくるオサスナをカウンターで引っくり返すことを意識するが、想定以上に押し込まれてしまう。そして、ボックス内でモヒカやブディミルにシュートシーンを作られるが、最後のところではしっかりと身体を張って撥ね返す。

先制点以降はなかなか攻撃の形を作り出すことはできなかったが、きっちりリードを維持して前半を終えた。

ハーフタイムの修正で流れを引き戻したいアトレティコだったが、後半は立ち上がりからオサスナにボールを握られて防戦一方の展開に。ボールを奪う位置が全体的に低く、なかなか自陣から脱出できない。この間にチミ・アビラやルーカス・トロに決定機を許すが、相手のシュート精度に救われる。

60分には故郷凱旋のアスピリクエタをモリーナに代えて投入し、67分にはマルコス・ジョレンテを下げてリケルメを投入。この交代で[5-4-1]に並びを変更し、守備のバランスを整えつつ機能していないカウンターの修正を施す。

ただ、この交代後もオサスナの勢いを止められず、75分には左CKからダビド・ガルシアにヘディングシュートでゴールネットを揺らされる。しかし、このゴールは直前のポジション争いでアイマル・オロスがヴィツェルの顔面を叩いたとの判定で取り消しに。

幸運な形で失点を免れたコルチョネロスはこの直後に決定的な2点目を奪う。81分、グリーズマンのスルーパスで左サイドのスペースに飛び出したリーノが右を並走するリケルメの斜めのランニングに合わせて絶妙なラストパスを送ると、リケルメが冷静にGKとの一対一を制した。

武者修行帰りの生え抜きアタッカーの嬉しいトップチーム初ゴールで勝利に大きく近づいたアトレティコ。だが、試合終盤には思わぬ誤算も。直前にチミ・アビラとの小競り合いでカードをもらっていたモラタが相手陣内でのボールキープの際にムニョスへのラフプレーで2枚目のカードをもらって退場に。ただ、その流れでモラタを意図的に踏みつけたチミ・アビラも一発退場となったことで、数的均衡は保たれた。

その後、10対10の終盤戦を冷静にコントロールしたアトレティコが、苦しみながらも難所攻略で2連勝を飾っている。

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