「富富富」品質良好、8000トン販売へ 富山で出荷式、県内は30日発売

出荷式の出席者に見送られ出発する富富富を積んだトラック=富山市金山新の倉庫

 全農富山県本部は28日、2023年産の富山米「富富富」の出荷式を富山市金山新の倉庫で開いた。デビュー6年目で、22年産より1千トン多い約8千トンの販売を見込む。23年産の1等米比率について、全農県本部運営委員会の細田勝二会長は式後「高温(に強い)耐性を発揮し、例年並みの95%はクリアできる」との見通しを示した。

 新田八朗知事が「消費者、生産者、販売関係者の皆さんに愛されるコメになるよう頑張りたい」とあいさつ。細田会長と富富富を試食した。市内で収穫された県内向け38トン分がトラック3台に積み込まれ、出発した。販売開始は県内で30日、県外では10月7日。

 23年産は1632ヘクタールで作付けされ、県は将来的にコシヒカリに代わる主力品種を目指す。細田会長は式後の取材に、コシの1等米比率が過去最低水準になるかを問われ「危惧しているが全く分からない」と答えた。

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