LRT開業1カ月、乗客総数は需要予測の1.4倍 広告効果は20億円か

次世代型路面電車(LRT)

 【宇都宮】次世代型路面電車(LRT)の宇都宮芳賀ライトレール線を運行する宇都宮ライトレールは28日、開業から1カ月間(8月26日~9月25日)の利用状況を発表した。乗客総数は1年目の需要予測の1.4倍となる約42万人だった。

 1日当たりの乗客数は平日が通勤・通学客を中心に平均約1万2千~1万3千人、土日祝日はイベントや商業施設に向かう人などで同約1万5千~1万6千人だった。最多は約2万人。一方、最少は台風13号が接近した9月8日の約9千人だった。

 totra(トトラ)など交通系ICカードの利用率は1カ月がたち平日約94%、土日祝日約88%で、平日は開業直後から4ポイント上昇した。

 佐藤栄一(さとうえいいち)市長は同日の定例記者会見で「42万人は大きな数字。沿線開発やイベント開催に力を入れ、ほかの公共交通も充実させながら利用者を伸ばしていく」と述べた。LRT開業は全国で情報発信されており、市は約20億円の広告効果があったとしている。

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