資料館の双眼鏡を覗くと・・・ まるでゴリラ! 平成新山の山頂に「奇岩」 長崎・南島原

ゴリラの頭のような奇岩=平成新山

 長崎県南島原市深江町の深江埋蔵文化財・噴火災害資料館の双眼鏡をのぞくと、平成新山(1483メートル)の山頂にゴリラの頭のような奇岩が見える。
 「以前、雲仙・普賢岳の山体観察の時に見つけた」と笑うのは、写真愛好家で同館管理人の大河憲二さん(68)。十字路に交差する近隣の道辻に、日本神話に登場する神「サルタヒコ」の石碑が多く鎮座していることから、敬意を込めて「猿田彦」と呼ぶ。
 縄文・弥生時代の土器や勾玉(まがたま)などの資料を展示している同館だが、1日平均の来館者は1、2人(大河さん)。雪景色で猿田彦の目鼻立ちがはっきりする冬期が観察のベストシーズン。猿田彦を新たな呼び水にしたいところ。

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