性的暴行しようと…道の脇に女性を引きずり込んだ男性逮捕「覚えていない」 母が通報、位置情報を見て助けに来た父 その後、なぜか不起訴に

女性に強制性交等未遂の疑い、不起訴に

 女性に性的暴行を加えようとしたとして逮捕されたアルバイト男性(41)=埼玉県川口市=について、さいたま地検は28日、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。

 男性は2021年12月に川口市内の路上で、歩行中の10代女性の首を絞めたり、顔を殴るなどした後、性的暴行を加えようとしたとして、今年8月31日に強制性交等未遂の疑いで、県警に逮捕されていた。

■母が通報、助けに来た父(以下、初報記事)

 女性に性的暴行を加えようとしたとして、県警捜査1課と武南署は8月31日、強制性交等未遂の疑いで、川口市、アルバイトの男(41)を逮捕した。

 逮捕容疑は2021年12月11日午前1時半ごろ、川口市内の路上で歩行中の10代女性=当時高校生=に対し、首を絞めたり、顔を殴るなどの暴行をし、植え込みの陰まで引きずり押し倒した上、性的暴行を加えようとした疑い。調べに「全く覚えていません」と容疑を否認しているという。

 捜査1課によると、同日、歩いて親族宅に向かっていた女性が男につきまとわれていることに気付き、着信歴のあった父親に電話。異変を察知した父親が自宅に戻り、母親に通報を依頼。同日午前1時54分に母親が「娘が何かの被害に遭っているようだ」と110番した。父親は女性の携帯電話の位置情報を頼りに発見し、保護した。その後、防犯カメラの精査などから男を特定した。

 現場は幹線道路沿いのマンションやアパートなどが点在する地域で、夜間の人通りは少ない。男は深夜に1人で歩いていた女性を狙ったとみられている。

 県警は犯行に及んだ経緯や余罪の有無などを捜査する。

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