ミック・ジャガー、ザ・ローリング・ストーンズのカタログを仮に売却した場合の収入は“世のためになること”をするために使うべきと語る

今週公開された米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の新しいインタビューで、ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーが、仮に1971年以降のバンドのカタログを売却することになった場合どのくらいの報酬が得られるか予想し、その使い道について意見を述べた。

ここ数年の間、ボブ・ディラン、ニール・ヤング、スティーヴィー・ニックス、故デヴィッド・クロスビー、ポール・サイモンといった大御所アーティストたちが、自身の膨大なカタログの全てまたは一部を巨額で売却する動きが見られるが、80歳になったミックは、『スティッキー・フィンガーズ』(1971年)、『エグザイル・オン・メイン・ストリート』(1972年)、『イッツ・オンリー・ロックンロール』(1974年)といった画期的なアルバムを含むバンドのカタログを現時点では売るつもりはないとWSJに述べ、「子供たちが豊かに暮らすために5億ドル(約750億円)も必要ないよ。勘弁してくれ」と続けた。ミックには52歳から6歳まで8人の子供がいる。

仮に売却した場合の大金の使い道について、ミックの提案のひとつはチャリティーに回すというものだ。「世のためになることをするとかさ」と彼は述べ、半世紀以上前にバンドのビジネス面も担当することを決めたのは、ほとんど”自衛のため”だったと説明した。その理由について彼は、「(ビジネスが)好きな人もいる。自分の場合はやるしかなかったんだよ。だってやらなきゃやられるんだから」と語っている。

ストーンズは18年ぶりとなる新作スタジオ・アルバム『ハックニー・ダイアモンズ』のリリースを10月20日に控えている。

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