新潟県内でクマの目撃が相次いでいる。9月28日には新発田市内で70代男性がクマに襲われ、けがを負った。クマの出没や被害を防ぐには、どのような対策が必要なのか。県鳥獣被害対策支援センターの渡部浩所長は、餌となるものを放置せず、クマが身を隠せる場所を減らしておくことが重要だと指摘する。
クマは家庭の庭先にある柿や栗の実も餌にする。早めに収穫し、地面に落ちたものも早めに片付けることが重要だ。生ごみは戸外に放置しないようにする。身を隠しながら人里に下りてくるため、通り道となるやぶを刈り払っておくことが対策となる。
クマは夜が明け始めるころや、日没時の暗くなりきる前などに活動が活発になるという。そうした時間帯の外出は避け、出掛ける場合は鈴やラジオなど音の出るもので自分の存在を知らせるようにする。
遭遇した場合は、刺激せずにゆっくりと後ずさりする。頭や首、おなかなど急所を腕で隠し、致命傷を負わないようにすることが何より大事だ。