チェルシーOBがレアルのベテラン2人の名前を出し、低迷する古巣の問題点を指摘 「リーダーシップの欠如は取り返しのつかない問題」

[写真:Getty Images]

元フランス代表DFフランク・ルブーフ氏がチェルシーの現状を嘆いた。

昨年、クラブのオーナーがロマン・アブラモビッチ氏からトッド・ベーリー氏らが率いるコンソーシアムへと代わり、大きな変革期を迎えているチェルシー。移籍市場では選手の獲得に膨大な資金を費やしているものの、指揮官を2度交代した昨シーズンはプレミアリーグ12位、マウリシオ・ポチェッティーノ監督を招へいした今シーズンも現時点で14位と苦戦が続いている。

90年代後半から2000年代初頭にかけてチェルシーの守備陣を支えていたルブーフ氏は、そんな古巣の現状について『Casinos En Ligne』で言及。低迷している今のチェルシーに大物は来ないという見解を示した。

「現実的に考えよう。チェルシーは中位のクラブだ。選手を引きつけるのは難しいだろうし、(キリアン・)ムバッペのような選手は来たがらないだろう。大物選手たちはチャンピオンズリーグ(CL)でプレーしたいんだ。アーセナルは何年もその問題を抱えていたし、マンチェスター・ユナイテッドも同様だ」

「クラブが落ちぶれたから、トッププレーヤーはチェルシーに来ない。チャンピオンズリーグ優勝からわずか2年でクラブがこんなことになってしまったのは信じられない。そのことにはうんざりしている。トッド・ベーリーに何か反対しているわけではないが、彼らは早急に状況を変える必要があるし、さもなければクラブを潰すことになるだろう」

ルブーフ氏は今のチェルシーの問題点として、経験を軽視していることを指摘した。

「最も責任を負うべきはリクルート部門の担当者だと思う。若い選手たちが全力を注ぐのであれば、彼らと長期契約を結ぶことも問題ないが、役員たちはチームのバランスをとることを忘れている。(チアゴ・)シウバを除けばチームの中枢を担うメンバーは非常に若いし、経験もあまりない。試合のことを隅から隅まで知っているエンソ・フェルナンデスでさえ、非常に若く見える」

「リーダーシップが見受けられない。それが最大の問題だ。リクルート部門はそのことを考えていなかった。全員に責任があると思う。ベーリーが取引を承認し、ポチェッティーノが責任を負う。もしチェルシーの監督を頼まれたら、私でさえノーと答えるだろう」

「リーダーシップの欠如は取り返しのつかない問題だが、どうすればそれを解決できるのか私には分からない」

チェルシーの今後の補強についても触れたルブーフ氏は、1月の移籍市場で獲得できるかもしれない選手や頼ることができそうなベテランの名前を複数挙げた。

「チェルシーはストライカーと経験豊富なミッドフィルダーを必要としている。私は昨シーズン、(アレクサンダル・)ミトロビッチが良い選手だと言った。彼はワールドクラスではないが、リーダーでありファイターだ」

「ビクター・オシムヘンはナポリで問題を抱えており、チェルシーが1月に彼の獲得に向かう可能性がある。ナントのモスタファ・モハメドもいる。彼なら良い仕事ができると思う」

「チェルシーにはトニ・クロースやルカ・モドリッチのような中盤の選手の助けも必要だ。彼らは年齢を重ねていて、それほど多くの試合に出場していないかもしれないが、間違いなくクラブにうまく貢献をしてくれるだろう」

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