こんにちは、フォトグラファーの吉田パンダです。週末にごろごろ日なたぼっこしているのは、よくキツネに間違われる黒い悪魔犬、スキッパーキのスキです。今日はこちらの黒狐さんを連れて、近隣の町を走るレトロ列車に乗ってきました。
実は以前に一度、猫と一緒に乗って紹介したことがあるレトロ列車。久しぶりに再登場です。決してコラムのネタに困って二度目とか、そういうのじゃありませんから!(言い訳)
昔ながらの駅舎。パシー・シュル・ウールという駅から、蒸気機関車に乗車します。
この日はルーアン・オルレアン線(の一部だった)開通150周年を記念して、いくつかスタンドも出ていました。
昔の鉄道ランプを利用したランタンなどを売っていたり。うーむ、、欲しい、、。
「食べ物はないんかねえ(黒犬脱力中)」
近くにチュロスを売っていたね。犬は食べられないが、、。
こちらのミニチュア機関車、ちゃんとエンジンもかかります。
お土産用に、蒸気機関車を印刷したユーロ札まで。
「ふーん」
人が多くて、ちょっと緊張気味の黒犬です。
ホームに出ると、いきなり木製車輪の蒸気機関車が停まっていました。さあ乗ってと言われるままに、席につきます。
そのまま数百メートル、ガシャンガシャンと蒸気を出しながらの往復。まさにリアル遊園地ですね。
「ち、、ちっとも怖くないぞ!音とか振動とか、へっちゃらなんだぞ!」
うんうん、大丈夫だよ。
「ん?いま、大丈夫オヤツだよって言った?」
言ってません。
さて、今日の本命はこちらの蒸気機関車です。
全くもって環境には優しくありませんが、この煙には浪漫があるんです。ゴホゴホ。
さあ、これに乗って今から大陸を横断します!(往復40分ね)
二等車、でしょうか。こちらに座ります。
車両内部も、何とも言えずレトロです。このままどこか遠くへ行けそうな、そんな気がするんだよ←誰?
切符には、「150年前のあの日行き」と書いてあります(妄想)。
汽笛が鳴り、ガタゴトと走り出しました。石炭を燃やす煙が時々窓から入ってきて、自分が燻されているような気分です。そんな匂いや音も、郷愁を誘います。
「ガタゴト揺れるリズムで、眠くなってきたっす〜!」
いつも笑顔で明るいスキ。フランスでも比較的珍しい犬種なので、皆が「何犬?賢いキツネだねえ」と声をかけてくれます。
外を眺めていると絵本に出てきそうな、わらぶき屋根の家が見えました。この庭なら犬も楽しいですね。
のんびり20分ほど川沿いを走ったあとは、しばらく停車。先頭の機関車が最後尾に移動して、今度は来た道を戻ります。
帰り道は、別な車両に席を移動してみました。
古い列車に揺られて過ごす、小さな時間旅行。ご興味のある方は「CHEMIN DE FER DE LA VALEE DE L’EURE」で検索してみてください。次回も引き続きこの鉄道の町、パシー・シュル・ウールからお届けします。どうぞお楽しみに。