東日本大震災では約5万6,000本以上も倒れ停電を起こした電柱 この先の二次被害を防ぐための「無電柱化事業」

暮らしに役立つ情報をお伝えするTOKYO MX(地上波9ch)の情報番組「東京インフォメーション」(毎週月―金曜、朝7:15~)。今回は防災に役立つ情報を紹介する特別企画「TOKYO防災 A to Z」で、1986年から続けられてきた無電柱化計画・無電柱化事業を紹介しました。

◆TOKYO防災 A to Z #25 無電柱化

防災に役立つ情報を紹介する特別企画「TOKYO防災 A to Z」。
今回は、私たちの安心した暮らしを支える、ある取組を紹介します。

美しい街並みと歴史ある文化が共存する東京。
その発展の裏には、過去の災害によって培われた教訓を活かした街づくりがあります。
そして、その歩みは未来へ。備えよう、今も、100年先も、安心と安全を守るために。
頻発する自然災害に備え、東京都が想定する五つの危機。
今回のテーマは、「地震への備え」です。

12年前、マグニチュード9.0の東日本大震災が発生。

無電柱化とは、道路の地下空間を活用して、電力線や通信線などを地中に配線し、電柱をなくす取組。
道路を掘り、必要に応じてガス管や水道管などを移設。その後、電線をまとめて収容する共同溝などを整備し、表通りから見えないように配線します。

(東京都建設局無電柱化担当 岡部幹雄課長)「東京都では、1986年から無電柱化計画を策定し、現在、第8期の計画を実施中です。都心部を中心に、環状七号線の内側の無電柱化事業を進めています」

1986年から続けられていた無電柱化計画。
首都高速中央環状線の内側エリアを中心に、23区内では工事が進められ、2021年度末時点で東京都の整備対象の45%が完了しています。
今後の取り組みは…。

(東京都建設局無電柱化担当 岡部幹雄課長)「都道以外にも、区市町村の管理する区市町村道もあります。実はこれは、延長では都道の約10倍です。そのため、東京都が進めている都道の整備と合わせて、線的から面的に広げられるように事業効果を発揮するような区市町村道の整備を、区市町村と連携しながら進めていきたいと考えています」

道が狭く工事が難しい区市町村道も、東京都の支援を受けながら、無電柱化事業を促進しています。

(東京都建設局無電柱化担当 岡部幹雄課長)「地震は、いつ起こってもおかしくないし、避けられない。 そういったときに緊急車両の通行や資材の輸送などが非常に肝心なので、そこの一役になれるよう、少しでも障害がなくなるように、無電柱化事業を推進していきたいと考えています」

都民の安全を守るための街づくりが、私たちの足元で進んでいます。

都では、100年先も安心な都市を目指して、「TOKYO強靭化プロジェクト」を策定しています。
詳しくは、ウェブサイトをご覧ください。

関連リンク
https://tokyo-resilience.metro.tokyo.lg.jp/

番組名:東京インフォメーション
放送日時:毎週月―金曜 7:15~7:20
キャスター:杉浦みずき、白戸ゆめの
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/tokyoinfo/

© TOKYO MX