鎧姿の “武士” がたいまつ行列で夜空を照らす “炎の祭典” が4年ぶりに開催

広島県北広島町で4年ぶりに “炎” の祭りが開催されました。参加者が松明行列をつくり、夜空を照らしました。

亀山八幡神社で開催されたのは、「乙九日(おとくんち)炎の祭典」です。この祭りは、室町時代に起きた雄鹿原地区の戦で、住民も加わり、松明で軍勢を多く見せ、戦いに勝利したことが由来です。

新型コロナの影響で、4年ぶりの開催となりました。松明軍勢を率いるのは武士に扮したのは9人。地元の加計高校・芸北分校の生徒のほか、県外からの参加者もいました。

熊本市から駆けつけた 松嶋良 さんです。松島さんは3年前、「地域おこし協力隊」として北広島町に着任し、芸北分校の寄宿舎でスタッフを務めていました。

松嶋良 さん
「任期の3年間、1回もなくて、ことしは久しぶりにお祭りがあるということで楽しみで帰ってきました」

鎧を着けて、いよいよ出発です。“武士” の中には松嶋さんが寄宿舎にいたときにともに生活した生徒もいました。

生徒
「松嶋さんが参加するって聞いて参加しました。お姉ちゃんのような存在。なんでも相談できる。元気そうでよかった。変わっていない」

松明に火が灯され、神社にまで火を渡して松明行列は終了しました。

松嶋良 さん
「4年間、お祭りがなくて、さびしい思いもあったんですけど、みなさん集まって活気が戻って良かったなと思います。」

神楽の奉納も行われ、住民は4年ぶりの祭りを楽しんでいました。

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