2024年WEC開幕戦の舞台、ロサイル・インターナショナル・サーキットの大規模改修が完了

 来年3月2日にWEC世界耐久選手権2024年シーズンのオープニングイベントが開催される、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットが、大改修を終えて初公開された。

 同じく世界選手権のF1とMotoGPの開催トラックでもある全長5.418kmの同サーキット。改修後もコースレイアウトに変更はなく、アップグレードは観客席数の拡大や観戦エリアの新設といった面に焦点が当てられた。

 グランドスタンドの収容可能人数は4万人に増加。また駐車場は1万5000台分のスペースが用意されている。これと同時にチームが使用するガレージスペースも大幅に拡張され、都合50のピットボックスが使用可能となった。

 観客収容人数の増加の要因には、より広く大きなファンゾーンと、新しいVIPエリアの整備、そして“ルサイル・ヒル”と名づけられた第1コーナーのパブリック高架観戦エリアも含まれる。

 そのほか、今回の改修ではメディアセンター、メディカル施設、パドックエリア、ピットビルなども更新された。さらに、周辺道路やアクセス路にかかる交差点でも大規模な工事が行われ、サーキットへのアクセスが改善されたという。

 この改修工事は来週のF1カタールGPに先駆けて完了したが、WECは2月24~25日の“プロローグ”こと公式プレシーズンテストでこのサーキットを初めて訪れ、3月2日の開幕戦、カタールの建国記念日にちなんで命名された『カタール1812km』で同地を再訪することになる。

 昨年発表された6年契約の一環として、ロサイル・インターナショナル・サーキットは少なくとも2029年までWECカレンダーに残る予定だ。

© 株式会社三栄