23年産1等米の比率68.9% 8月末時点の全国平均

収穫期を迎えた田んぼ

 農林水産省が29日発表した2023年産米の8月末時点の検査結果は、高値で売買される1等米の比率が全国平均で68.9%となった。一部で猛暑による高温障害が明らかになっており、影響が今後広がる可能性がある。23年産の発表は今回が初めてで、ほぼ1カ月おきに公表する。

 東日本で検査が本格化する9月以降、1等米の比率は上昇傾向を示すことが通例とされる。宮下一郎農相は記者会見で、東北や北陸、北関東などで白く濁った粒の発生があり「1等米比率は例年より低くなる見込みとの報告を検査機関から受けている」と明らかにした。

 今回の検査結果は、22年産米の同時期から0.9ポイント上昇した。

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