約40年ぶりに日本酒を出荷 一関・世嬉の一酒造、10月2日に発売

世嬉の一酒造が醸造した日本酒を楽しむ参加者

 長い時を経て、よみがえる地酒-。一関市田村町の世嬉(せき)の一酒造(佐藤航(わたる)社長)が、約40年ぶりに自社醸造の日本酒を出荷する。名称は屋号から付けた「横屋」とし、10月2日に発売。親子2代にわたる悲願達成に喜びもひとしおで、「世の人々がうれしくなる一番の酒造り」を心に誓う。

 市内の飲食店で27日、試飲イベントを開き、日本酒愛好家ら10人が参加。「純米酒 横屋」と「スパークリング清酒 横屋」の2種類や同酒造のクラフトビールなどが提供された。

 8月仕込み分の各1200本を市内3酒販店で限定販売する。ともに720ミリリットルで純米酒は1210円、スパークリングは1760円。11月中旬には「純米吟醸 横屋」、12月には自社醸造の「世嬉の一」新酒を発売予定だ。問い合わせは同酒造(0191.21.1144)へ。

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