かつお節が引き出物に使われるのはナゼ? “形”にヒントが…!

冷奴にお浸し、食卓で大活躍のかつお節は、どうやって作られているかご存じですか?

かつお節は、下ろした鰹の身を煮て燻したもの。何度も燻し、水分を飛ばして凝縮させたものが「荒節(あらぶし)」、そこにカビ付けしたのものが「枯節(かれぶし)」と呼ばれます。カビが付いたほうが上品でまろやかな旨みを感じられるんだとか。

さらには、削り方でも味が変わるんです。

筋繊維に沿って平行に削る「縦削り」…香り高い
(お好み焼きにトッピングしてもしっかりとした風味が残る)
筋繊維を断ち切る「横削り」…パラパラ口どけが良い
(だしを取るほか、冷奴やおひたしのトッピングとしても)

日常使いから結婚式の引き出物まで、幅広く扱われるかつお節ですが、なぜ婚礼の引き出物にかつお節が使われるのか不思議に感じたことはありませんか?

かつお節には、背側の身と腹側の身があり、背中を「雄節」、腹を「雌節」と呼びます。この雄節と雌節がぴったり合わさる形となっていることから「雌雄」で一対、夫婦仲良くという「縁起物」とされています。

ちなみに「雄節」は筋肉が多く脂肪分が少ないためあっさり、「雌節」は脂がのっていて濃い味わいだそうです。

燻し具合に削り方、雄雌と、かつお節の味わいはさまざま。食欲の秋、かつお節から出汁をとって、料理をワンランクアップしてみるのはいかがですか?(2021年1月 なぞマチ⁉で放送)

© 株式会社あいテレビ