仮設堤防5カ所で高さ不足 清水建設JVが受注、千葉

土のうがなく、必要な高さが確保されていない仮設堤防=10日、千葉県茂原市(同県提供)

 千葉県は29日、2019年の台風被害を受け同県茂原市の一宮川に造った仮設堤防で、必要な高さが確保されていない場所が5カ所あったと発表した。工事を受注した大手ゼネコン清水建設などの共同企業体(JV)側が、完成後の作業で土のうを撤去するなどしたためという。県は有識者委員会を立ち上げ、高さ不足が今月の台風13号の大雨による浸水被害などに影響を与えたかを調べる。

 県によると、仮設堤防は土のうで高さを調整している。県は昨年11月までに完成を確認した。その後、JVや下請け業者が土のうを撤去。高さが規定に達していなかった5カ所の総延長計約129mで、最大約1.2mの高さ不足が生じていた。

© 一般社団法人共同通信社