【念願】静岡市にプロ野球2軍新球団 「ハヤテ223」ファームリーグに参加へ プロ野球のオーナー会議で承認

静岡市にプロ野球2軍球団誕生します。9月29日、プロ野球のオーナー会議が開かれ、2024年度から静岡市を本拠地とする「ハヤテ223」のファームリーグへの参加が内定しました。

29日午後、東京都内のホテル集まったプロ野球12球団のオーナーたち。会議では、静岡市に本拠地を置く計画の「ハヤテ223」らが申請している、新たなファームリーグのチームについて協議が行われました。

プロ野球球団の誘致は、静岡市にとって‟念願”でもありました。田辺前市長は、2011年の市長選挙で「プロ野球チームの誘致」を公約の1つに掲げて初当選すると、2013年から3年間「プロ野球合同トライアウト」を誘致して開催するなど、球団の誘致にむけ積極的に活動してきました。

事態が大きく動いたのは2022年。NPB=日本野球機構は、プロ野球の裾野を広げるためにファーム(2軍)リーグのチーム数を、公募により2024年シーズンから増やすことを目指すと発表したのです。

これを受け、都内に本社を置き、成長企業の支援事業などを行う「ハヤテグループ」が、静岡市清水区の庵原球場を本拠地に「24年春のプロ野球参入を目指す」と発表。静岡市にとっては大きな一歩となりました。

(静岡市 田辺前市長)

「この夢を12年間追ってきました。それがいよいよ来年、公募にトライしてくれる企業がでてきたというのは感慨深い」

ハヤテグループは球団設立に向け、住民との意見交換会も行いました。

(ハヤテグループ 杉原行洋 代表)

「静岡のみなさまの野球愛・野球熱を感じた。全国から挑戦したい若者が集まって、巣立っていく。新しいチームができれば新しい挑戦の場が生まれる、活気のあるチームにしたい」

そして、プロ野球事業を担う子会社「ハヤテ223」を設立。7月には静岡市や県と連携協定を結び、県をあげて応援を受けることになりました。

今回のNPBの公募には「ハヤテ223」の他に、BCリーグの「新潟アルビレックスベースボールクラブ」と「栃木ゴールデンブレーブス」を運営する企業が申請しています。

そして、先ほどオーナー会議が終了し、NPB=日本野球機構は、ファームリーグへ新たに、静岡市の「ハヤテ223」と「新潟アルビレックスベースボールクラブ」2球団の新規参入を承認したと発表しました。

(オーナー会議 後藤高志 議長)

「ファーム拡大審査結果が報告され、オーナー会議として承認した。今回のファーム拡大の目的である、育成のレベルアップ、野球振興策として裾野拡大実現につなげるよう指示した」

また、2球団の新規参入にあたっては、静岡市の「ハヤテ223」が「ウエスタン・リーグ」に、また「新潟アルビレックスベースボールクラブ」が「イースタン・リーグ」に振り分けられることや、両球団は、2024年シーズンからの参加になることも合わせて発表されました。

(日本野球機構 榊原定征 コミッショナー)

「話がもたらされてから短期間で精力的な検討を進めて、精緻でフェアな検討が進んだ。正式には次回のオーナー会議で決定だが、プロ野球の裾野拡大、地域振興に資するようなかたちができたことは、コミッショナーとしてもうれしく思う」

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