梅沢富美男、初時代劇の水森かおりに「芝居情報は流さない」

俳優の梅沢富美男が9月29日、『梅沢富美男劇団 梅沢富美男 水森かおり 特別公演』の取材会に出席。時代劇初挑戦となる演歌歌手・水森かおりとの舞台初共演について語った。

『梅沢富美男劇団 梅沢富美男 水森かおり 特別公演』に出演する梅沢富美男(9月29日・大阪市内)

同作は、「富美男とかおりの泣いて笑って火の車お万」、「水森かおり・梅沢富美男 歌謡オンステージ」、「華の舞踊絵巻」の3部構成。梅沢が構成・脚本・演出を担当する「火の車お万」は、水森演じるアウトローのお万の活躍を描いた人情芝居で、梅沢は悪役の山形屋藤蔵に扮している。

水森とはテレビ番組『梅沢富美男と水森かおりの歌の二人旅』(BS朝日)シリーズで共演し、「父上」「娘」と呼び合うほど親しい間柄に。

梅沢は「(水森が)これまでやっていたのは全部、現代劇だと聞いて『だったら時代劇に挑戦してみたらどうか』と。かおりちゃんはアウトローの役をやったことがないでしょうし、(時代劇の)カツラもかぶったことがないだろうから『逆におもしろいんじゃないか』と思って」と出演を提案。水森も、「父上が言うならやってみます」と快諾したのだという。

梅沢は演出について、「演劇を嗜む人たちは長年のクセが出るんです。良いクセ、悪いクセが出ます。セリフも、初めは素直で良い言い方をしていても、だんだん変わっていったりします。でもまっさらな状態でお稽古をしないと良いものはできない。これは僕がよく使う手なのですが、かおりちゃんにはお芝居の中身の情報は流さずにまっさらな状態で演出します」と梅沢流で稽古を進めることを明かした。

『梅沢富美男劇団 梅沢富美男 水森かおり 特別公演』は、11月17日から30日まで「新歌舞伎座」(大阪市天王寺区)にて上演。チケットは1階席・1万1000円ほか(発売中)、詳細は公式サイトにて。

取材・文・写真/田辺ユウキ

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