ライトキューブで職業体験型イベント 高校生1000人参加 地元企業の魅力知る

宇都宮市私立保育園協会のブースで手作りおもちゃを制作する生徒たち

 【宇都宮】市は27日、高校生に地元企業の魅力をPRする職業体験型イベント「じぶん×未来フェア」を、JR宇都宮駅東口の交流拠点施設ライトキューブ宇都宮で開いた。市内の公私立6校から約千人が参加し、各社担当者との対話や業務体験を通し、仕事への理解を深めた。

 市によると、昨年度に県内高校を卒業した大学進学者約9千人のうち、76%が県外に進学。市は将来の進路選択時に市内就職も考えてもらおうと、同フェアを2019年から実施している。今年で3回目。

 フェアでは計30の企業・団体が、「IT・テクノロジー」「ものづくり」「教育・福祉」など六つのテーマに分かれてブースを出展。食品製造業の糖度分析による品質管理体験や医療機器メーカーの器具使用体験など、業種や企業の特色を生かしたワークショップも用意され、生徒たちが熱心に参加した。

 宇都宮中央高1年の袖山和月(そでやまなつき)さん(15)は「複数のブースに参加したことで、あまり関心のなかった業種にも興味を持ちました」。文星芸術大付属高2年の福田春仁(ふくだはると)さん(16)は「さまざまな業種の方から直接話が聞ける貴重な場。将来に向けて参考になりました」と話していた。

米の真空パック体験に挑戦する生徒たち

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