1日「市長が聞きます」 吉岡隆一郎氏(文苑堂書店会長)迎え ラジオたかおか・高岡未来展望

読書推進の取り組みや高岡古城公園の魅力向上などについて語り合う吉岡会長(左)と角田市長=ラジオたかおか

 高岡市の角田悠紀市長が聞き手を務めるラジオたかおか(76.2メガヘルツ)の市政番組「市長が聞きます 高岡未来展望2023」は1日、放送される。文苑堂書店(高岡市)会長でNPO法人高岡古城公園百年会議代表の吉岡隆一郎氏をゲストに迎えた収録では、官民による国史跡・高岡古城公園の魅力向上など多様なテーマで語り合った。

 百年会議は古城公園の景観保全と活性化に取り組み、老齢化した桜の植え替えでは今年度も11月から市のクラウドファンディング型ふるさと納税で資金調達を目指す。吉岡氏は「古城公園に磨きをかければ、近くに住みたいと多くの人が移住してくる」と期待した。市も今年度からガバメントクラウドファンディングを活用した景観再生に着手し、角田市長は「公園を未来に残すため、市民や企業の協力も得て、早く進めていきたい」と語った。

 文苑堂の旧駅前店(現・SEKAI HOTEL)は藤子・F・不二雄氏(高岡市出身)と藤子不二雄Ⓐ氏(氷見市出身、元富山新聞記者)が少年時代に通っており、「F&Ⓐの会」会長も務める吉岡氏は、ゆかりの地として高岡の活性化を図りたいと強調。角田市長は台湾などからもファンが大勢訪れているとし「藤子Fさんの生誕90周年となる12月1日から1年を通して祝う仕掛けを考えている」と述べた。

 読書の推進に向けて角田市長は、市立図書館の不要となった蔵書を活用した新しいサービスを近く始める計画も示した。

 富山新聞文化センターで日本画を学ぶ吉岡氏が、来年の県展で「80歳の新人賞」を狙いたいと明かす場面も。角田市長は「市民の挑戦の受け皿として富山新聞文化センターが大きな役割を担っていることに感謝したい」と応じた。

  ●スマホでも聴取可能

 番組は1日正午から放送し、2~4日午後7時から再放送する。ラジオたかおかホームページの「サイマル放送」バナーをクリックすれば、パソコンやスマートフォンでもリアルタイムで聴くことができる。

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