園児、昭和の風景に感動 木村伊兵衛写真展、砺波・般若幼稚園見学

木村伊兵衛の写真に見入る園児=砺波市美術館

  ●現代の違い知る

 砺波市般若幼稚園の年長児4人が27日、同市美術館で開催中の「木村伊兵衛 写真に生きる」(同美術館、富山新聞社、北國新聞社主催)を見学した。園児は昭和の街角でとらえた何気ない風景を切り取った白黒の写真に見入り、現代の違いを感じた。

 園児は職員の案内で、木村が戦前に沖縄で撮影したはだし姿の子どもたちをはじめ、焼け跡で我が家を探す復員兵、東京・両国で花火を見るために欄干の上に集まる大人数の観衆、駄菓子屋、顔を汚しながら笑う子どもなど昭和の風景をとらえた写真を見て回った。

 園児らは「これ何?」「これは?」と職員に次々と質問を浴びせ、熱心に写真に見入り、「すごい」と感想を漏らした。鑑賞後は「昔と今が全然違っていた」「昔の子どもがいた。いろんな人がいて楽しく学べた」などと話した。

  ●10月1日に飯沢氏講演

 会期は11月5日まで。10月1日に写真評論家の飯沢耕太郎さんの講演会「写真家・木村伊兵衛の世界」が開かれる。同14日には学芸員によるギャラリートークが行われる。入場料は一般800円、18歳以下・障害者(介助者1人含む)は無料。

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