幻想的すぎる…福井県に映える新スポット誕生 “雲海”覆う大師山清大寺、10月から特別観覧プラン

人工で噴出させた“雲海”に包まれる大師山清大寺境内=9月29日、福井県勝山市片瀬

 越前大仏で知られる福井県勝山市片瀬の大師山清大寺は10月1日から、大仏殿前に幻想的な雲海を人工的に作り出す特別観覧プランを始める。9月29日に報道関係向けの内覧会があり、境内が白い雲海で覆われた。

 訪日客誘致の回復を図る観光庁の観光再始動事業に採択されたことを受け、勝山市観光まちづくり会社が企画した。水をミスト状に噴出させる装置を中門に二つ設置し雲海を作り出す。差し込む太陽の光や風の流れによって異なる趣が楽しめるという。内覧会では、雲のような霧が大仏殿前に広がり幻想的な雰囲気を醸し出した。

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 同社の伊藤寿康事務局長は「越前大仏の魅力を高め、国内外の観光客を増やしていきたい」と話した。

 特別観覧プランは4月1日~11月下旬の午前8時~同9時と午後4時~同5時に実施する。大人2千円、小中高生千円(いずれも拝観料込み)。拝観者には雲海バージョンの特別御朱印が贈られる。

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