子どもたちが素敵な本に出合う場を…福井市明新地区の挑戦にエール続々 厳選本の購入でクラウドファンディング

福井県の福井市明新公民館内のコミュニティルーム「ふらっと」(レディフォーHPから)

 ゲームやSNSの普及で本離れが進む中、子どもたちが素敵な本と出合う場所を―。福井県福井市の「明新まちづくり委員会」は、明新公民館内にあるコミュニティールームに厳選した本をそろえ、子どもたちの想像力や感受性を育もうとクラウドファンディングに挑戦している。締め切りの10月20日まで1カ月を切り、プロジェクトページには応援コメントが続々と寄せられている。

 明新まちづくり委員会は、地区内から選出された自治会長や学校長、住民団体などで構成。住民が快適に暮らせるように地域事業の一端を担っている。クラウドファンディングは、公民館の蔵書が文学書や実用書が多く、子どもが楽しめる本が少ないことから企画。サイト「レディーフォー」を活用し、本150冊の購入費や学習環境の整備費として9月1日から60万円を目標に支援を募っている。

 寄付総額は9月28日時点で39万2千円(達成率65%)。締め切りまで1カ月を切り、プロジェクトページには「大事な私の田舎、福井県をささやかながら応援します」「私達の宝物である子どもたちが、すくすくと成長をしてくれることを祈ります!」などと応援コメントが寄せられている。

⇒【支援はこちら】明新公民館「ふらっと」に子どもがステキな本に出逢える場所を作ろう

 支援コースは3千円~10万円の8種類あり、手紙などをギフトとして送る。

 このプロジェクトは福井県による2023年度の「ふるさと納税による新事業創出支援事業」の認定案件で、福井新聞社と福井銀行も協力している。寄付額のうち2千円を除く金額が税控除の対象となるため、自己負担2千円でプロジェクトの後押しができる(所得に応じて控除額に上限あり)。

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