気象庁の10月4日午後6時の実況によると、大型で非常に強い台風14号(コイヌ)は沖縄の南を1時間に15キロの速さで西に進んでおり、4日にかけ沖縄の八重山地方に最接近。先島諸島では5日にかけうねりを伴う高波への警戒と強風に注意が必要だ。気象庁の進路予想に加え、米軍合同台風警報センター(JTWC)とヨーロッパ中期予報センターの見方も参考に調べた。
気象庁の予想進路
気象庁の10月4日午後6時の実況によると、台風14号は中心気圧940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートルで、最大瞬間風速は65メートル。中心から全域165キロ以内は風速25メートル以上の暴風域、北西側560キロと南東側440キロ以内は風速15メートル以上の強い風が吹いている。
今後、沖縄の南を西寄りに進むとみられ、5日午後6時時点では台湾海峡まで進む見通し。沖縄気象台によると先島諸島の沿岸の海域ではうねりを伴い大しけとなっており、宮古島地方では4日夜遅くにかけて、沖縄本島と大東島地方では5日にかけてうねりを伴った高波に警戒が必要。
5日午後6時時点の中心気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。中心の北側280キロ、南側165キロが暴風警戒域となっている。その後も西寄りに進み、8日午後3時には台湾海峡で熱帯低気圧に変わる見通し。
米軍(JTWC)の見方は(※参考)
米軍合同台風警報センター(JTWC)のサイトを調べると、台風14号は気象庁と同様に今後、沖縄の南を西に進むとみている。10月4日から5日ごろにかけ沖縄の先島諸島に近づくとの見方で、強風域に入る可能性があるようだ。
中心付近の風の強さ
10月5日午前3時:53メートル 10月5日午後3時:43メートル 10月6日午前3時:38メートル 10月6日午後3時:33メートル 10月7日午後3時:28メートル 10月8日午後3時:23メートル 10月9日午後3時:17メートル
ヨーロッパ中期予報センターの見方
リアルタイムの気象情報を提供するチェコの企業「ウィンディ・ドットコム」では、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)によって提供された解析気象データを基に台風の10日先までの動きを、アニメーションを使い視覚的に分かりやすく知ることができる。画面左下の「▷」ボタンを押すと、台風の動きが再生される。赤、紫色の部分は風速15メートル以上で強い風が予想される。
「コイヌ」の名前の由来
台風の名前は、「台風委員会」で各加盟国などが提案した名前が140個用意されており、発生した順につけられる。「コイヌ」の命名国は日本。