1泊2日「つくみイルカ島」キャンプ好評 星空の下、水生生物と触れ合いも【大分県】

キャンプでバーベキューを楽しむ家族連れ=津久見市四浦のつくみイルカ島
バックヤードツアーで、水生生物を観察する家族
バックヤードツアーでは飼育員(中央奥)が案内役を務める

 【津久見】津久見市四浦の「つくみイルカ島」で楽しめる1泊2日のキャンプが家族連れなどに好評だ。新型コロナウイルス禍のアウトドアブームを受けて昨年から始め、8~10月の土・日曜に各週2組限定で受け入れ。飼育員がガイド役を務めるバックヤードツアーが人気で、今年は9月23、24日までで昨年同時期の倍以上となる8組が利用した。

 利用者は施設南側の空き地にテントを立て、バーベキューなどを楽しめる。夜は飼育員の案内で、昼間より活発に動く水生生物と触れ合ったり、星空の下で優雅に泳ぐイルカを眺めたりできる。

 今月中旬は福岡県から2組が訪れた。夜のツアーでは「夜光虫」と呼ばれるプランクトンが海面で発光し、暗闇の中で泳ぐイルカがキラキラと輝く現象に見入った。担当者は「風向きや潮の流れなど条件が合えば夜光虫が現れる。光るイルカを見られるのは全国でもここだけ」と説明した。

 ツアーでは他に、ナマコや小魚に触れられるタッチプール、ペンギンエリアを巡り、景品付きクイズ大会なども開催。翌朝はイルカの体温チェックや餌の準備をする飼育員の作業風景を見学した。

 福岡市から家族5人で来た古賀文乃さん(8)=小学2年=は「夜光虫でイルカや魚がピカピカして、すごくきれい。夜になるとヒトデが素早く動くのも面白かった」と喜んだ。

 利用料は1組(5人まで)2万6千円で、予約が必要。テントやコンロなどの貸し出しもしている。

 同施設の沢修作主任(38)は「秋のシーズン、イルカ島で家族や友達と特別な休日を過ごしてほしい」と話した。

 問い合わせは同施設(0972.85.3020)。

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