大韓航空 青森-ソウル線再開へ/冬ダイヤ期間目指す

 韓国の大韓航空が、新型コロナウイルスの影響で2020年3月から運休が続く青森-ソウル(仁川)線の国際定期便について、23年冬季ダイヤ期間(10月29日~24年3月30日)中の運航再開を目指していることが29日、同社や青森県への取材で分かった。路線の運休に伴い休業していた同社青森支店を9月に再開し、航空機誘導や燃料補給、保安検査などを行う業者と調整を進めている。

 青森支店は青森空港ビル内に設置。業者との調整のほか、カウンターで搭乗手続きなどの業務を担うスタッフの研修を行っている。

 川崎一幸青森支店長は取材に対し「早期に運航を再開できるよう準備している」と、冬季ダイヤ期間内の運航を目指していることを説明。具体的な再開時期は未定とした。

 一方、宮下宗一郎知事は29日の県議会一般質問で「県として一日も早い運航再開に向け、航空会社の準備を積極的に支援していく」と述べた。

 大韓航空は今年1、2、3月にそれぞれ、青森-ソウル線のチャーター便を運航。定期便再開に向け、路線の周知や観光需要の調査を行った。

 県によると、同社は当初、23年夏季ダイヤ期間(3月下旬~10月下旬)の中での定期便再開を目標としていたが、運航機材の準備や空港業務を担う人員確保などのため、冬季ダイヤ期間内の再開を目指す方向となったという。

© 株式会社東奥日報社