【MLB】菊池雄星11勝目 5年目のシーズンをキャリアハイの成績で終える ポストシーズンまでマジック1

写真:11勝目をあげた菊池雄星

9月29日(日本時間30日)、ブルージェイズの菊池雄星はレイズ戦に先発。この試合に勝利すればチームのポストシーズン進出へのマジックが「1」になるという大事な登板だったが、ブルージェイズ打線が序盤から大量得点。

大きな援護をもらった菊池は5回まで無失点の好投を見せていたが、6回表無死二塁でヤンディ・ディアスに2ランを浴び初失点すると、次打者ハロルド・ラミレスに二塁打を打たれたところで降板。その後2番手のチャド・グリーンが菊池の出したランナーを返したため、菊池の今日の成績は5回3失点となった。

ブルージェイズは序盤の大量リードを守り切り、11-4と大勝。これによりポストシーズン進出にリーチをかけ、今日マリナーズが負ければポストシーズンが決まる。大量援護があったとはいえ菊池はしっかりと試合を作る大仕事を果たしたことになる。

この試合でレギュラーシーズン最終登板を終えた菊池の今季成績は、32試合に先発し11勝6敗、防御率3.86、167.2回、181奪三振、WHIP1.27。初めての規定投球回にも到達し、全項目でキャリアハイの数字を残した。3年3600万ドルという契約でブルージェイズに加入したが、契約2年目である今季の活躍はその年俸以上のものだったと言っていいだろう。

これだけの数字を残し一年間ローテーションを守り抜いた菊池だが、ポストシーズンでの出番は少し遠いかもしれない。ブルージェイズは菊池を含め4人の先発投手が規定投球回に到達しており、序列としても菊池は4番手だ。

ポストシーズンは10月3日から開始するが、ワイルドカードシリーズは2勝先勝方式。1敗すれば敗退へリーチとなってしまうため、どのチームもここにエース級投手をつぎ込むことになる。レギュラシーズン最終戦より前にポストシーズン進出が確定すれば、ブルージェイズはケビン・ゴーズマン、ホセ・ベリオス、クリス・バシットをワイルドカードシリーズに先発させる可能性が高い。

ワイルドカードシリーズでは菊池はいざという時のブルペン待機、シリーズを突破すればそこで初めて先発としての登板機会が与えられるという形になるかもしれない。キャリアハイの成績をおさめた今季、菊池が大舞台でさらなる飛躍を遂げられるのかに期待だ。

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