小型ねぷたで「交通安全」/警察友の会・北山さんが制作、展示/外ケ浜署など

制作した小型ねぷたを渋谷署長(右)に紹介する北山さん

 外ケ浜署(渋谷学署長)と同署管内の4駐在所に交通安全を呼びかける小型ねぷた計5台が展示されることとなり、26日、同署で、制作した外ケ浜警察友の会今別支部の北山正さん(76)が渋谷署長に小型ねぷたを紹介した。北山さんは「このねぷたを見た人たちが交通ルールを守り、少しでも事故が減ってほしい」と願った。

 北山さんは約15年前からねぷたを制作し、これまでも街の活性化のため商店街などに展示してきた。今回は交通事故が増えていることもあり、事故防止に役立てばと北山さんが同署今別駐在所に小型ねぷたを持ち込み、展示が決まったという。

 小型ねぷたの題材は「水滸伝(すいこでん)」。北山さん一人で、今年の3月ごろから約4カ月かけて完成させた。高さ約50センチ、幅約33センチで内部には照明が付いており、中央部には「飲酒運転、絶対禁止」「横断歩道、歩行者優先」「自転車運転、ヘルメット着用」などと書かれた紙が張られている。

 渋谷署長は「管内の交通安全活動に活用させていただく」とあいさつ。北山さんはねぷたについて「戦う女性の姿などを力強く描いた」と説明し、「まだ浸透していない自転車乗車時のヘルメット着用も広まってほしい」と話した。

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