インボイス、岩手県内5000業者登録申請 10月1日、スタート

 消費税のインボイス(適格請求書)制度が10月1日、スタートする。盛岡税務署によると、現在の「免税事業者」のうち県内で制度に登録申請したのは8月末時点で約5千。一方で、コスト増や事務負担を考慮し、未対応の零細事業者も多いとみられる。取引先から値引きや取引減を迫られる恐れもあり、今後の影響に神経をとがらせている。

 新品・中古パソコン販売などを手がける盛岡市八幡町の8bit。売り上げの6割を法人が占め、小野崎敬代表(39)は「インボイスに対応する業者から仕入れようと思われるのは当然」と登録申請した。会計ソフトを導入済みのためコスト負担は生じない。

 「当然」と捉える理由は、制度に対応せず免税事業者のままでいた場合、消費税負担は発注元の企業が負うことになるため。同社はホームページや交流サイト(SNS)で「対応済み」とアピールする。

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