スーパーのカスミ、移動販売スタートへ 35カ所を巡回、食品など650品用意 住民に異変あれば「支援」も

スーパーのカスミ、志木で移動販売

 食品スーパーのカスミ(茨城県つくば市)は10月2日から、埼玉県志木市内で軽自動車で食品や日用品を訪問販売する移動スーパーを始める。高齢者や障害者など買い物に困難を感じている市民らの利便性を高める。

 移動スーパーは毎週平日5日間、市内の公共施設をはじめ有料老人ホームや介護サービス事業所、団地など計35カ所(1日7カ所)を巡回する。「フードスクエアカスミふじみ野店」から生鮮食品や冷凍食品、日用品など約650品目を積み込み、1カ所20分程度滞在する。

 志木市は今年1月に市内の65歳以上の高齢者を対象にしたアンケートで、約1割が買い物ができていなかったことから、買い物支援策を検討していた。その中でカスミが移動スーパー事業に取り組んでいることが分かり、市が協定締結を打診。両者で協議を進め、今年7月に協定を締結した。

 協定では地域の見守り活動でも連携する。移動スーパーの販売などで地域住民の異変があった場合、市の関係機関に連絡し、支援につなげる。

 カスミでは地盤の茨城含め関東4県で移動販売事業を行う。県内では志木市を含め12市町で運行する。

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