ゲームも競技、連日盛況 杭州アジア大会のeスポーツ

杭州アジア大会のeスポーツで対戦するマカオのプレーヤー=9月26日、中国・杭州(共同)

 【杭州共同】杭州アジア大会で、コンピューターゲームなどの腕を競う「eスポーツ」が初めて正式競技として行われ、約4500人収容の会場は連日ほぼ満員とにぎわっている。スポーツ離れが進む若者を引きつける起爆剤として期待は大きく、アスリートとして参加したゲーマーたちも、社会的な地位と認知度向上をにらむ。

 大会に合わせて建設されたeスポーツ専用屋内競技場。照明を落とした円形の場内に色とりどりの光が放たれ、丸いステージ上では選手が鋭いまなざしで画面越しに向き合い、技を競った。中国語のDJによる実況の中、天井につるされた大型モニターのプレー画面を見上げる観客は熱狂的な歓声を送った。

 チケットは今大会で唯一の抽選制だった。大会組織委員会などによると、価格帯も200元(約4千円)~千元(約2万円)と今回の競技で最も高額。強豪国、韓国のトッププレーヤーは年収数億円とされるなど、人気を背景とした市場規模も大きい。

杭州アジア大会のeスポーツ専用屋内競技場につるされた、プレー画面を映す大型モニター=9月26日、中国・杭州(共同)

© 一般社団法人共同通信社