バルセロナがセビージャとの関係を断つ…幹部が昼食会欠席&試合観戦拒否で声明発表「セビージャFCとのあらゆる関係を断絶する」

[写真:Getty Images]

バルセロナは29日、セビージャとの関係を断ち切ることを声明で発表した。

29日、ラ・リーガ第8節でバルセロナはホームにセビージャを迎えた一戦を戦い、セルヒオ・ラモスのオウンゴールで1-0と勝利を収めた。

開幕から無敗をキープしたバルセロナ。しかし、問題は試合前に発生していた。

バルセロナによれば、試合前に幹部同士の昼食会が予定されていたが、セビージャ側が出席を拒否。これは、“ネグレイラ事件”と呼ばれるバルセロナの審判買収疑惑の問題を受け、セビージャが決定したもので、クラブ幹部がスタンドで試合観戦をすることもしないと決定していた。

バルセロナはこの行為に対して声明を発表。セビージャが取る態度に対し憤りを示し、関係を断絶するとした。

「FCバルセロナは、セビージャFCによる不当かつ不適切な攻撃に対して、拒否の姿勢を公に示したいと考えている。セビージャFCは本日、リュイス・オリンピック・スタジアムで行われる両チームの試合に先立って、昼食会のテーブルに着くことを拒否した。彼らの代表者はスタジアムの座席に着くことも拒否した」

「この軽蔑に加え、アンダルシアのクラブは世論に向けて『ネグレイラ事件で告発されたFCバルセロナの元指導者らが行った敢行に対する憤りと拒否』を示す声明を送り、今日の試合の欠席を発表した」

「バルセロナは、これはカタルーニャのクラブに対する攻撃であり、容認されない違反行為だと考えている」

「いわゆるネグレイラ事件は、そのような行為の言い訳にはできない。司法手続きは非常に時期尚早の操作段階であり、セビージャFCの立場は明らかに事実を予断するものであり、いかなる場合も彼の予備的および仮説的な類型も認定されない」

「さらに昨日通知された司法決定は、手続におけるFCバルセロナの事実的および法的状況を全く変更するものではない、それは法的にとても議論の余地がある。実証された試験活動にはならず、クラブによって正式に検討される」

「また、FCバルセロナのジョアン・ラポルタ会長は数カ月前にラ・リーガの臨時総会に介入し、この件について明示的に呼びかけ、この問題についてのあらゆる種類の説明と釈明を行った」

「さらに、セビージャFCの行動は、一方では推定無罪に言及し、他方では現在進行中の司法手続においてFCバルセロナにおけるその行使を否定していることを考えると、完全に矛盾している」

「セビージャFCのこの容認できない不当な立場に直面し、FCバルセオrなは現在の立場を正さない限り、セビージャFCとのあらゆる関係を断絶する」

28日に起訴されたこのネグレイラ事件。バルセロナは、2001~2018年にかけ、当時のスペインサッカー連盟(REFE)で審判委員会の副委員長を務めたホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラ氏と同氏保有の会社に700万ユーロ(約11億円)の支払いがあったとされている事件であり、バルセロナはこの件について、「コーチングスタッフが必要とする情報を補完する目的」でビデオの編集のため、「外部の技術コンサルタント」として支払っていたなどの主張によって疑惑を完全否定していた。

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