ローマに漆黒のサードユニが登場!洗練されたシンプルなデザインの「狙い」はどこにあるのか

イタリア1部のASローマとキットサプライヤーのadidasは26日、2023-24シーズンの新サードユニフォームを発表した。

ローマ・フェミニーレ(女子チーム)には現在、なでしこジャパンのメンバー南萌華と熊谷紗希が在籍。南は今回のビジュアルでモデルを務めている。

AS Roma 2023-24 adidas Third

ローマ 2023-24 adidas サード ユニフォーム

23-24新サードユニフォームは、定番カラーのブラックを基調にジャッロロッシ(黄と赤)で鮮やかに彩る好デザイン。

今回のエンブレムは丸囲みのオオカミ。“ルペット”と呼ばれるこのデザインはイタリア人デザイナーのピエロ・グラットンが手掛け、彼が生み出した作品の中でも最高傑作の一つに数えられている。

背面の首元には様式化した文字「R」を配置。これもグラットンによってデザインされたものだ。

ブラック基調のストリート映えしそうなこのデザインは、ある程度それを狙ったフシがある。両袖に配したチェーン状のグラフィックも印象的だが、この2つについては後述。男女選手の着用画像も併せてご紹介しよう。

今回のユニフォームはモダンとクラシックの融合とでもいうべき一着に仕上がっている。

今回のデザインで特徴的なのが袖口のグラフィック。これは古代ローマ時代のモザイク画の“額縁の装飾”のように使われていた螺旋模様を、繰り返しパターンの「ギョーシェ」で表現したもの。高級ブランドの装飾などにも用いられるパターンだ。

スリーストライプスには3色を用いるが、これらはローマのキットカラーによく使われるもの。それをトリコロールのように配するが、実はこれが今回のデザインでの“大きなポイント”なのかもしれない。

クラブはストリート感のあるキービジュアルも公開。今回のデザインに関してクラブでは「スポーツのためでもあり、ファンの自己表現のためでもある」と説明する。

また、adidasではこのようなビジュアルも用意。これらを踏まえると、今回のキットデザインはストリート(街着)での着用を想定した逆算のデザインである可能性も高い。

確かに「普通に着たくなる」ものであり、そう考えると袖部分を除き一切の装飾を排除した超シンプルでありながら、決して寂しさを感じさせないカラーリングを施したデザインの意図・狙いも見えてくる。

【関連記事】スポンサーロゴなし!adidasから『LFSTLRユニフォーム』が登場 今季サードユニを「街着モードにリ・デザイン」

今回のビジュアルでは南萌華も登場!昨季の公式戦41試合に出場した南は、今やすっかりローマ・フェミニーレの“顔”と言えるかもしれない。

ピッチでもストリートでも映える新サードユニフォームは、クラブ公式ストアやadidasオンラインストア他で販売中。

ローマは10月1日にホームで行われるセリエA第7節でフロジノーネと対戦。相手のキットカラーを考えると、もしかしたらこのホームゲームで新サードがデビューするかもしれない。

今では世界的にレアで懐かしい新品ユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。“あの頃”を思いだす数々のユニフォームやグッズは見るだけでも楽しいです。

© 株式会社ファッションニュース通信社