アップルマラソン10月1日号砲/福士加代子さん 開催前日に「教室」

子どもたちの走りを見ながら、体の動かし方のこつを教える福士さん(左)

 第21回弘前・白神アップルマラソンが10月1日、青森県弘前市と西目屋村を舞台に行われる。フルマラソン、10キロ、3キロの3コースに全国から計3554人がエントリーした。開催に先立ち30日、ゲストランナーで陸上女子長距離4大会連続五輪出場の福士加代子さん(41)=板柳町出身=による走り方教室が同市運動公園陸上競技場で行われ、陸上競技に打ち込む地元の小・中学生、高校生約50人が、一流の体の動かし方を学んだ。

 福士さんは、陸上競技のほかにもソフトボールや水泳に親しんだ経験に触れ「速く走るだけでなく、いろいろなスポーツをやって体を動かしてみよう」と呼びかけた。子どもたちは福士さんのはつらつとした声に合わせ、腕を大きく回しながら走ったり、スキップやジャンプ、背走などを取り入れたメニューに挑んだ。

 福士さんへの質問タイムでは、「走っていてきつくなったら何を考えますか」「大会は怖くないですか」「諦めそうなときはどうしますか」など率直な問いが飛んだ。福士さんは「きついときは好きな子のことを考えよう」「逃げたいときもあるけど、開き直って楽しむ」「緊張や不安は隠さない」と自身の陸上哲学を披露した。

 アップルマラソンは弘前市、西目屋村、弘前市教育委員会、弘前市スポーツ協会、東奥日報社などによる組織委員会(会長・桜田宏市長)が主催。

 フルマラソンは午前9時、福士さんの号砲を合図に弘前市森町を出発。岩木地区を経由し西目屋村・白神館付近で折り返し、ゴールの同市・追手門広場を目指す。3キロ(中学生)は同9時15分、3キロ(小学生・高校生以上)は同9時25分、10キロは同10時にスタートする。

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