おしゃべりする感覚で 新連載・阿川佐和子さん抱負

  ●本紙でエッセー3日から

 北國新聞創刊130年を記念し、3日から始まる本紙単独の連載エッセー「だいたいしあわせ」を執筆する阿川佐和子(あがわさわこ)さんは都内で北國新聞社のインタビューに応じた。阿川さんは読者と距離の近い新聞で新しい挑戦ができるのは大きな喜びとし、「身近な人とおしゃべりする感覚で、力を抜きながら手を抜かずに書いていきたい」と抱負を語った。

 阿川さんはエッセイストや小説家、インタビュアーとして活躍しており、新エッセーは毎週火曜日の生活文化面で掲載する。

 11月に古希を迎える阿川さん。連載では自身の半生を振り返りながら世の中や老いを見つめ、ユーモラスな「アガワ節」を織り交ぜた前向きなメッセージを読者に伝える。文章に添えるイラストは阿川さん自身が描く。

 阿川さんは連載開始に合わせ、北國新聞の読者に向けて「いつも喜んでいよう。」とメッセージを寄せた。この思いは毎週のエッセー執筆にも通じるといい、「あまりガチガチになっても長続きしない。近所の人と道端で久しぶりに会って楽しく立ち話をして帰ってくるような、軽さや力の抜け方を大事にして書きますので気楽にお付き合いください」と呼び掛けた。

 ★あがわ・さわこ 1953年、東京生まれ。慶大卒業後、キャスターを経てエッセーや小説を発表する傍ら、トーク番組の進行役などで人気を集める。父は作家の阿川弘之氏。99年に檀ふみさんとの共著『ああ言えばこう食う』で講談社エッセイ賞、『ウメ子』で坪田譲治文学賞、2008年には『婚約のあとで』で島清恋愛文学賞。12年の『聞く力―心をひらく35のヒント』はベストセラーとなった。エッセイストや小説家、インタビュアーとして活躍している。

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