福井県公立学校教員採用、一般教諭253人内定 受験者648人、倍率2.56倍ともに最少最低 2024年度試験結果

 福井県教委は9月29日、2024年度の公立学校教員採用試験の結果を発表した。一般教諭に253人が内定し、受験者648人に対する倍率は前年度を0.07ポイント下回る2.56倍で、受験者数、倍率ともに過去最少・最低を更新した。養護、栄養教諭を含めた内定者は計258人。

 24年度の一般教諭の募集人員は23年度と同じ253人程度。受験者が17人減ったことで倍率も下がった。県教職員課は「志願者の減少は教育の質にも関わる。引き続き職務の魅力発信や働き方改革を進め、試験内容の見直しも必要に応じて検討したい」としている。

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 一般教諭の内定者の内訳は、小学校128人(志願者に対する倍率2.64倍)、中高の国語13人(3.23倍)、社会11人(5.82倍)、数学13人(3.38倍)、理科13人(2.77倍)、英語14人(2.79倍)、保健体育6人(11.00倍)など。特別支援学校は28人(3.25倍)だった。

 養護教諭は4人(受験者に対する倍率14.00倍)、栄養教諭は1人(13.00倍)が内定した。

 県教委は教員志望者の確保につなげようと、今回の試験から講師経験が通算5年以上ある人の1次選考を免除し、56人が該当した。合格者数は非公表。また、大学3年時に1次選考を受けられるように要項を見直し、165人が受験した。合格した93人は4年時に2次に臨む。

 内定者の受験番号は県のホームページに掲載している。

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