山あいの棚田も黄金色に 子どもたちが稲刈り体験「ザクザク刈るの楽しい」

刈った稲を稲木に掛けていく参加者たち(宮津市上世屋)

 京都府宮津市の山間部、上世屋地区の棚田が米の収穫期を迎えた。このほど、無農薬のコシヒカリを育てる酢製造販売会社「飯尾醸造」(同市小田宿野)の稲刈り体験会があり、参加者らが黄金色に実った稲を刈り取り、昔ながらの稲木に掛けた。

 農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に昨年選定された棚田は、同社の蔵人が20年前から保全を兼ね、約3アールで酢の原料などに使う米を栽培している。

 体験会には、大阪や東京など約40人が参加。道幅が狭くコンバインが入らないため、鎌で刈り込んだ後、わらで束ねて稲木に掛けて天日干しした。

 大阪市生野区から親子で参加した小学5年の児童(10)は「ザクザク刈るのが楽しかった」と話した。

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