おいしい秋、見つけた 中山町で棒だら入り「元祖芋煮」

棒だら入りの芋煮が振る舞われた「元祖芋煮会in中山」=中山町、ひまわり温泉ゆ・ら・ら交流広場周辺

 芋煮会発祥の地をPRする「元祖芋煮会in中山」が30日、中山町のひまわり温泉ゆ・ら・ら交流広場周辺で開かれ、多くの来場者が棒だら入りの「北前いも煮」などを楽しんだ。

 町観光協会(東海林洋会長)が主催し14回目。町内には江戸期に最上川舟運の船着き場があり、船頭が棒だら入りの芋煮を作って食べたと伝わる。町は芋煮会発祥の地をアピールしようと昨年に新たに、白だしに魚醤(ぎょしょう)を加えたつゆにサトイモと棒だらなどを入れた北前いも煮を完成させた。

 北前いも煮は300食分が無料で振る舞われ、家族連れなどが、自宅などで食べる芋煮との違いを楽しんだ。山形市馬見ケ崎3丁目のパート従業員安達菜採美(なつみ)さん(37)は「魚のだしがきいていておいしい」と笑顔。長女花凜ちゃん(4)と次女遥玲(すみれ)ちゃん(1)も夢中で頬張っていた。

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