大村で自衛隊合同パレード 陸上、海上、航空4部隊 長崎県内駐屯地などから参加

市民の前で行進する自衛隊員=大村市西三城町

 長崎県大村市などを拠点とする陸上、海上、航空自衛隊4部隊が30日、同市中心部で合同パレードがあり、隊員約250人が行進し、軽装甲機動車や水陸両用車AAV7などの車両約70台が走行した。
 隊員に使命を自覚させ、地域住民に理解と信頼を深めてもらおうと開き、今年で27回目。同市の陸自大村駐屯地と竹松駐屯地、海自大村航空基地、五島市の空自福江島分屯基地の隊員が参加した。
 JR大村駅付近の道路約500メートルを通行止めにして実施。沿道には多くの市民が集まり、写真を撮ったり歓声を上げたりした。
 一方、大村地区労などの約100人はパレード中止を求め「市民に武器を見せるな」などと抗議した。
 パレードに先立ち観閲式が大村市西乾馬場町の大村駐屯地であった。鈴木克哉第22航空群司令は式辞で、竹松駐屯地に水陸機動団の連隊が編成される予定に触れ「地元部隊の規模がさらに大きくなる。より一層のご理解、ご協力をお願いします」と述べた。


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