先生も紫香楽宮の歴史学ぶ 滋賀・甲賀「1200年の歴史に思いを巡らせる研修に」

地域史の継承の取り組みなどについてボランティアの説明を聞く教員(甲賀市信楽町・宮町会館)

 滋賀県甲賀市の雲井小教員9人がこのほど、国史跡紫香楽宮跡を訪問し、地元のボランティア団体の手引きで地域の歴史を学んだ。

 同小では6年生が「しがらきの郷・歴史ボランティアガイドの会」に紫香楽宮遷宮について紙芝居で説明してもらっている。教員も郷土史を学ぼうと同会に研修を依頼した。

 研修は、紫香楽宮の中心だったとされる同市信楽町宮町の宮町会館で8月下旬にあり、同会の黄瀬忠嗣さん(74)ら3人が、聖武天皇による遷宮や甲賀寺の大仏建立、昭和以降に行われた発掘調査のほか、地域史の継承の取り組みを説明。教員は興味深そうに聞き入り、パネル展示に見入っていた。

 中島園子校長は「児童が古里に誇りを持ってもらう学習を行っており、教員も学ばせてもらった。1200年に思いを巡らせる研修になった」と話した。

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