ベルセルク「奇跡の新刊」にファン涙、連載再開後初の単行本

2021年5月に急逝した漫画家・三浦建太郎さんの代表作『ベルセルク』の最新42巻が9月29日に発売。三浦さんの親友で人気漫画家・森恒二監修のもと連載が再開されてから初の単行本となり、歓喜の声が広がっている。

連載再開後初の単行本となる『ベルセルク』の42巻表紙

同作は、中世ヨーロッパを下地とした剣と魔法、魔物が存在する世界を舞台に、主人公の剣士・ガッツの復讐の旅を描いたダーク・ファンタジー。白泉社『月刊アニマルハウス』(『ヤングアニマル』の前身)で1989年より不定期連載がスタートし、単行本の世界累計発行部数は6000万部を突破。世界的にも評価の高い大ヒット作品だ。

しかし作品は未完のまま三浦さんは病に倒れ帰らぬ人に。生前、三浦さんから最終回までの構想を聞いていたという森氏がその意思を継ぎ、2022年6月より『ヤングアニマル』にて連載を再開。作画は三浦さんの弟子が所属している「スタジオ我画」が担当している。

さっそくSNSには、「ベルセルクの新刊出してくれたのは感謝しかないです。ありがとうございます」「この日をどんだけ待ったか。もったいなくて読まれへんわ」「なんてありがたいんだろうな・・・未完の作品になっても仕方がないしもうしょうがないよねって思ってたけど読めるんだ・・・たくさんの人の努力や協力で大作を完成させようとしてる覚悟でもう泣ける・・・」「ベルセルク、奇跡の新刊出たからまた一から読み直すか」「続きが読めるありがたさ半端ない。森先生とスタジオ我画の皆さんほんとうにほんとうにありがとう涙」といった100件以上ものコメントが寄せられた。

また、森氏も発売日の9月29日に自身の公式Xを更新。「とうとう一睡も出来なかった」と不安を吐露しながらも、ファンから届いた激励のコメントに感謝を綴っている。

最新42巻には、通常版(715円)とガッツの胸像フィギアがついた特装版(7990円)の2種類あり、森氏のあとがきも収録されている。全国の書店や通販サイトなどで発売中。

森恒二氏のX

© 株式会社京阪神エルマガジン社