〈J3リーグ・カターレ富山〉ブラジルコンビが躍動 アルトゥールシルバ3得点

先制のシュートを放つアルトゥールシルバ選手=富山市の県総合運動公園陸上競技場

 サッカーJ3・カターレ富山が首位を独走する愛媛FCとの大一番を3―2で制した。1日、ホームで行われた第29節でブラジル人選手の2人を中心に攻撃的なサッカーを展開。J2昇格圏の2位・鹿児島ユナイテッドFCとの勝ち点差を2に詰め、3位につけた。3得点したMFアルトゥールシルバ選手は「この勝利を無駄にしない」と貪欲に語り、連勝へ意気込んだ。

 狙いは明確だった。小田切道治監督は「攻撃的にいきたい」とアルトゥールシルバ選手を5試合ぶり、FWマテウス・レイリア選手を8試合ぶりに先発で起用。

 このブラジルコンビの躍動で試合が動いた。前半21分、マテウス選手がドリブルで駆け上がり、最後はアルトゥールシルバ選手が右足を振り抜いて先制。「相棒」とがっちりと抱き合ったアルトゥールシルバ選手は「普段の練習からいいコンビができている。試合でも結果が現れた」と手応えを口にした。

 後半も果敢にゴールに向かい、キャリアで初めてハットトリックを達成したアルトゥールシルバ選手。「今季一番大事な試合で、チームの勝利に貢献できてうれしい」とにっこり。スタンドにはブラジルの国旗もはためき、「サポーターの親切や気遣いがモチベーションになる」と喜んだ。

 小田切監督は「個々の力で得点を決めることができた」と振り返り、残り9試合へ「泥臭くボールに食らい付く」と力を込めた。

 富山は8日、福岡県北九州市のミクニワールドスタジアム北九州で、ギラヴァンツ北九州と対戦する。

© 株式会社北國新聞社