プリゴジン氏、各地で追悼 事故死から40日、支持者ら

1日、ロシア・サンクトペテルブルクで民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏の死を悼む女性(ロイター=共同)

 ウクライナ侵攻を巡って6月に武装反乱を起こしたロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が搭乗機墜落で死亡してから40日目となった10月1日、出身地サンクトペテルブルクやモスクワなど各地で支持者らが集まり、死を悼んだ。ワグネルに近い通信アプリの複数のチャンネルが伝えた。プーチン政権はプリゴジン氏を英雄視する動きを警戒し、国営テレビは沈黙した。

 ロシア正教では死後40日が節目と考えられる。テレグラムの「プリゴジン2023」は1日、サンクトペテルブルク市郊外の墓地をプリゴジン氏の母ビオレッタさんと息子パーベルさんがワグネルや関連企業の関係者らと一緒に訪れて献花し、祈りをささげる様子を映像付きで伝えた。モスクワでも数百人が花を手向けた。

 ショイグ国防相らに不満を募らせたプリゴジン氏は6月23日に反乱を起こし、翌24日に中止した。8月23日にモスクワからサンクトペテルブルクに向かう小型機が墜落し、死亡した。プーチン大統領が反乱を「裏切り」と非難し、政権の関与を疑う声があるが、政権側は否定している。

8月、ワグネル創設者プリゴジン氏(左)とウトキン司令官を悼む女性=ロシア西部ニジニーノブゴロド(ロイター=共同)

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