【ダービーグランプリ】渡邉師「次走はJBCクラシック」ミックファイア無傷の連勝を7に伸ばす

10月1日、盛岡競馬場で行われた第11R・ダービーグランプリは、無敗の三冠馬、ミックファイアが断然の支持に応えて勝利した。勝負どころではやや手応え劣勢にも見えたが、ここでは地力が違い、直線で力強く抜け出した。

1着 ミックファイア
渡邉和雄調教師
「秋初戦でしたからうちの馬は余裕がありましたし、メンバーがそろいましたからね。まずは勝ててホッとしました。レース前、ハナに行くこともあると御神本騎手と話をしましたが、そのとおりになりました。うちの馬はレースセンスがいいので、今まで先行できた分、アドバンテージがありましたが、今回は少頭数でしたから、他の馬も自分のポジションを取りやすくなったので、心臓に良くないレースになりました。今回は初めての遠征競馬。馬運車に乗る前は500キロ近くありましたが、飼い葉があがって15キロほど減っていました。今後、克服しなければならない課題だと思います。3歳世代の戦いは今日が最後。これから古馬との戦いになりますが、今の古馬陣はとても強いので、さらにパワーアップしなければならないと思っています。次走はJBCクラシック。これまでも大井2000mでいいパフォーマンスを見せていますから、今度は挑戦する立場で好レースを期待しています」

レース結果、詳細は下記のとおり。

1日、盛岡競馬場で行われた11R・ダービーグランプリ(M1・3歳・ダ2000m)は、御神本訓史騎乗の1番人気、ミックファイア(牡3・大井・渡邉和雄)が勝利した。1.1/2馬身差の2着に3番人気のマンダリンヒーロー(牡3・大井・藤田輝信)、3着に2番人気のベルピット(牡3・北海道・角川秀樹)が入った。勝ちタイムは2:03.0(不良)。

断然の支持に応える

ダービーグランプリ・ミックファイアと御神本訓史騎手 (C)岩手県競馬組合

単勝1.1倍、断然の1番人気に支持された御神本訓史騎乗のミックファイアが秋初戦を勝利した。少頭数7番大外からスタートしたミックファイアはスピードに乗ってハナへ。それをマークするようにマンダリンヒーローが続いた。1馬身ほどのリードを保って向こう正面を迎えると、勝負どころでは早々に手が動く展開に。マンダリンヒーローの厳しいマークを受けながら、3、4コーナーでは一旦前に出られたかと思われた。手応え劣勢で直線を迎えたが、そこからは三冠馬の意地を見せ、ゴール前ではグイッとひと伸び、2着以下を突き放して押し切った。ミックファイアは春の羽田盃、東京ダービー、夏のジャパンダートダービーを制して南関東無敗の三冠を達成しており、ここが休養明け初戦だった。

ミックファイア 7戦7勝
(牡3・大井・渡邉和雄)
父:シニスターミニスター
母:マリアージュ
母父:ブライアンズタイム
馬主:星加浩一
生産者:高橋フアーム

【全着順】
1着 ミックファイア 御神本訓史
2着 マンダリンヒーロー 吉原寛人
3着 ベルピット 桑村真明
4着 サベージ 石崎駿
5着 ニシケンボブ 高松亮
6着 タイガーチャージ 達城龍次
7着 ルーンファクター 坂口裕一

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